棒の手
棒の手(ぼうのて)とは、今から500年前戦国時代に農民が自分の身を守るため、棒と棒で武術訓練を行い、この『棒の手合わせ』の言葉が『棒の手』の名前の由来と言われております。
時代を経て武術の技は神社、仏閣に奉納する演技、見せる演技に変化し、全国でも珍しい農民武芸として伝わっています。
豊田市の棒の手は、愛知県無形民俗文化財の指定をいただいており「見当流」・「鎌田流」・「起倒流」・「藤牧検藤流」の4流派25支部で後継者の育成および技の伝承といった郷土芸能伝承活動を行っております。
鎌田流(かまだりゅう)
天正3年(1575年)岩崎城主丹羽勘助忠次の家臣、鎌田兵太寛信が農具を用いて野武士や野盗に対応する技を編み出し農民を始動した事が鎌田流の始まりです。
その後、岩崎城主の丹羽氏次が伊保城に移住し、伊保神社で棒の手の奉納を行った事で三河各地に鎌田流が広まったとされています。
天明3年(1783年)に宮口村の深田佐兵満孫が免許皆伝を得た事で三河鎌田流の開祖となり、満孫の門下に入る人は百余村から集まる程の人気となりました。
棒の手の演技も時と共に変わり、裏物である槍や長刀、十手、鞭を取り入れ、目録二七手の他に新たに二一手の棒の手を編み出しました。
伝授の方法は個人には行わず、宗家を継承する人に総目録として口伝で行われます。
ご案内
天道棒の手保存会 会員募集
対象:小学生~大人(園児も応相談)
活動期間:R6年7月22日(月)~R6年10月13日(日)の例大祭まで
時間:19:00~20:00(月・火・木・金/週4回)
場所:天道区民会館広場(雨天時 都度判断しご連絡致します)
注)8月10日(土)~18日(日)までの間は、お盆休みとなります。
会費は無料!週1でも大丈夫!
昔習っていた子も大歓迎!
お楽しみイベント多数!
目録演技
棒と木太刀の演技
木で作られた棒と太刀による基本の型。
全ての型の基本になるため、まずはここから習練します。
刃物の演技
基本の型が体に染み付くにつれ、この刃物の演技に迫力が増します。
”声”や”間”に威力が付き、演技は演武に変化します。